泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

祭りの前夜

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すっかりすなおに開くようになったクリスティアーナ。純白の中にひっそりと薄紅をかくしているのがかわいらしい。

つるバラだけれど、ドイツではあまり伸びないブッシュだそうで、ここ東北だと背丈はHTのブルーパフュームと同じくらい、1番長い枝でも今のところ75cmくらいだ。低いところから順に咲きはじめる。

 

 

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ブルーパフュームの一番最初に開花した花は、まだ細い枝から伸びていたので、早めに切って家人の部屋に持っていった。

家人は昔ながらのHTの花形とダマスクの香りが好きだという。デスデモーナを見て、「遠目に見ると丸めたティッシュだねえ」と言うのだ。私もそう思う。

とにかく本当に香りの良いバラで、昔大好きで集めたボディショップのモロッカンローズシリーズを思い出した。ローズに少しラベンダーとか、レモングラスのようなハーブが混じる。夕方でも朝と変わらないような濃度で香るからすごい。

 

 

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クロードモネやジュビリーセレブレーションの茂みをもぐって向こう側へ抜けると、シャトードゥシュベルニーとダフネのエリア。

シャトードゥシュベルニーは去年の秋と同じく花びらにピンクが混じり、まさしく好みの色合いになりそうな黄バラ。つぼみが引くほど多いので、豪華な景色を作ってくれそう。

 

ダフネも、去年より条件のよくない場所に置いているにも関わらず、ぐんぐん良く伸びて大きなつぼみをつけてくれている。色違いのおそろいに(勝手に)していたニューウェーブがなくなってしまったのは悲しいけれど、今年もまた奇跡のように美しい花を見せてくれると思う。

 

 

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賢いキルケ、つぼみはたくさんだけど、自分のキャパシティを把握していて、不要なものはすぐに落とす品種なので……たぶん全部は咲かないと思う。すでに5つくらい落ちている。

前より前傾姿勢がひどくなっているので、今にもとれてしまいそうでちょっと怖いバラです。

 

 

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今年がここで初めての春だというのに、すっかり慣れて元気いっぱいのエヴリン。つぼみもたくさんでひたすら楽しみだ。開きかけのこの、つぼみが柔らかい感じが最高にいいですね。

 

 

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今朝は去年から私を悩ませているプシュケが、とても可愛く咲いてくれた。去年は枝がとにかく伸びて花つきがわるく、今年は誘引がうまくいかずに樹形がよくない。だけど花は本当に可憐で素敵だ。

去年にはあまり感じなかった香りもたしかに香って、すっきりと爽やかで、なんだろう……まだ青いりんごのような香り。いいなあ。

 

 

今日は24℃/15℃でよく晴れた。明日も同じ気温の予報。だからきっとバラもよく咲いてくれると思う。

 

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デスデモーナが作ってくれたバラの風景を、もっともっと鮮やかに見たいなあ。