散る花びらの行く末を思う
夕方あたりから霧が海を渡ってきて、高い高い堤防をぬめぬめと超え、みるみるうちに街を覆ってしまった。朝にはつぼみだったレディエマが1輪、呼ばれるように咲き出している。甘い柑橘のいい匂い。
オステオスペルマムはこの寄せ植えの紫の花。次々に咲き夏を超え冬まで楽しめる初心者向けの花、と聞いて購入したのだが、今朝見たら枯れていた。手前のカリブラコアも枯れてはいないが花はもうなくなってしまっているので切り戻した。
奥のムスクマロウだけ、悠々と茎を伸ばし、未だ花は見られていない。かくも寄せ植えは難しい。
ちょっと意気消沈して、今日は休みだというのに出かけもせず、じっとしていた。
ウインナーとマスタードのパンをトーストして食べて、レディエマハミルトンやデスデモーナよりも早く散ってしまうジュードジオブスキュアを切り、飾り、1輪だけ瓶に入れて手に持ちながら映画「ランダム 存在の確率」を見た。2回目の視聴だがとても楽しかった。彗星が近づくとき外に出てはいけない、という禁をやぶった8人の男女の行く末の話。
それから今度は冷やしうどんにエビ天を乗せたのを食べて、お風呂に入ってさっぱりしてから、朝から4回目くらいのバラの見回りをして、クレマチス・静香の咲きぶりに感動する。
来年はもっとバラとのコラボが見られると思う。バラにはないこの色がなんとも素敵よね。
褪色する様まで華やかさを失わず それでいて少女のように愛らしいラパリジェンヌ。
バラのシーズンがひと段落したら、それぞれの春の花をまとめて記事にしたいと思う。なにせ毎日たくさん咲いてくれて、嬉しくて頭が熱をもったようにぼうっとしてしまったのだ。記録しておきたいのにぼやぼやで、もうだめです。
今日の写真だけ。
チェリー……いえ、ロサオリエンティスのフリュイです。カスタードパイのチェリーソース添えみたいでしょ🍒
ピンクが強くなって、逆にイエローが白っぽく出ているクロードモネ。甘さの少ないティーの香りがいつもと違う。夕方に香ったからかな?
まだつぼみがたくさんのジュビリーセレブレーション。このバラが世に作出されたこと、それ自体が祝福だ。
クリスティアーナは初々しい淡いピンクをのぞかせ、
レモン色のシャトードゥシュベルニーと淡い淡い桜色のダフネが競うように咲く。
オデュッセイアほど風情のあるバラもなかなかないのじゃないかと思う。やっぱり日本のバラだからなのかな。なにか琴線に触れませんか?廃墟の割れた窓ガラスに絡まっていてほしい。
まだ晴れている間に撮った、縦ならびの房咲きジュードさんとか。強香になってくれて本当によかった。
柑橘よりも、南国の酸っぱいフルーツの香りだと思う。隣に置いてあるアカデミアは、同じ南国のフルーツでもマンゴーやメロンのような香りなので、なかなか違いを楽しめて嬉しいです。最高。
当地も今日から梅雨入りしたようだ。ここの梅雨はそうとう肌寒いので、この間古着市で買ったカーディガンがさっそく役立ってくれると思う。服を買う時まで花柄を意識するようになってしまった自分に驚きながら、まあ歳を考えておとなしい柄のワンピースとカーディガンを買った。
明日からは新しい分野の仕事が新しい職場で始まるので、少しだけおしゃれしていこう。
雨が降り花は散り緑は深まり季節は夏へと移り変わる。花のさかりを惜しみつつ、また春は来るよと思うのです。