ランボーが謳ったバラ色?
数時間ごとに天気の変わる、目まぐるしい連休です。5月、私がバラを育て始めて、2回目に迎える春です。強風と暴雨の合間の太陽に心が浮き立ちます。きらきら、ふるふる、まわりに。
今年は5連休ということで、初日に掃除をして、衣更もしたいな…と思いつつ体調不良のため布団の中で猫と一緒に風の音を聞いていたりする。低気圧もろもろの影響ですね。
写真のバラは、去年の春に大苗で迎えたデルバールの2019年発表品種・ヴィウーローズの去年の姿。
ヴィウーローズとは、古い薔薇色のフランス語。
ニュアンスのある赤紫色がシックな高芯咲き~ロゼット咲きの大輪花。強香花。中型の木立性でまとまりの良い樹形。新葉は艶のある濃い銅葉で、春の芽吹きの時期や秋の開花時期は枝葉だけでも強い存在感がある。耐病性が強く棘も少な目なので初心者でも育てやすい。鉢植えにもぴったり。
(-デルバールJAPON公式より)
「深みのある赤で、大輪半剣弁カップ咲き。照り葉で花とのバランスがよい。
香り:ティー/クローブ様のスパイシー感と新鮮なフルーティーな香りが特徴のティーの香り」
(-第14回国際香りのばら 新品種コンクールHT部門金賞の説明より)
デルバールのバラは、フランスのプロの調香師による香りのピラミッドが作られていて、香りのノートがわかるものが多い。が、ヴィウーローズは強香種のわりにそのピラミッドが作成されていないようだ。ずっとこれはどういう香りなんだろうとふしぎに思っていたので、国際香りのばらコンクールの説明はありがたかった。ただ、まあ、全然わからないな。クローブ、今度料理に使ってみよう(私はりんごの皮の匂いだと思っている。甘さのあまりない、ちょっとツンとするやつ)。
色を忠実に写真におさめるのが難しいバラです。赤バラより難しい。すぐ蛍光ピンクになってしまうけれども、実際はすごくアンティークな色味で……茶、とか、灰、とかが混じっている感じ。私はそこに一目惚れをした。なんとなく昔のブリジット・フォンダが着ていたスリップドレスを思い出す。
そしてヴィウーローズは花だけでなく、枝葉がものすごくかっこいいのだ。
見て!この黒く赤く輝く新芽!
この黒はじきに深い緑に変わって、アンティークな花の赤にシックな重厚感を与える。照り葉と花のバランスが良い、その通りのバラだと思う。
冬剪定の写真を見ると、そこまで伸びない、コンパクトなバラなのがわかりやすい。これを……
これぐらい切った。HTなのであんまり細い枝は残さなくて良かったな。
咲き始めの紛れもない赤から、滲むモーヴへと移り変わる。外側の花弁と内側のそれが違う彩度をしている。開ききっても蕊は見せない誇り高さと、半剣弁からロゼットへと変わっても完成度の高い花形。ヴィウーローズはオールドとモダンの合間にある気がする。
ジュビリーセレブレーションやフラゴナール、レディエマ。
まだまだ蕾が出始めたくらいだけど、今年はだいぶ早い開花になりそうです。今日までは荒天で気温が13度くらいまで下がったけど、明日からは20度を超えそう。去年は5/25が最速だったけど、暖かい(はずの)今年はどうでしょうか?楽しみです(*´꒳`*)💕