泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

のうのうと休んでおりました。

 しばらくバラから離れて過ごした。冬の間のお世話も剪定くらいしかしていない。

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(河本バラ園のコンフィチュール。去年の一目惚れ品種)

 夏の終わりに、大好きな香りのバラ・ERのジュードジオブスキュアと、買ったばかりの可愛らしいローズドゥメルスリー・コンフィチュールに癌腫を見つけた(コンフィチュール、確かに病変を見つけたのに今は無い。なんで?勘違い?)ので、ハサミを変えないと……そして色々廃棄しないと……と考えているうちにハダニと黒星とうどん粉で葉っぱがボロボロになりながら冬になり、重い腰をあげて剪定した際に、シャトードゥシュベルニー、プシュケが枯れ込んでいるのを見つけて、かなり気落ちしてしまった。

元気を出すには去年は寒すぎて、年明けは体調もメンタルも完全に地に落ちていて、本当に、バラには可哀想なことをしました……。

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(往時のジュードの素晴らしいこと!)

 バラのことを考えていないと、バラがない寂しさもあまり感じず、バラが咲いていないのなら他の花を愛でよう!という気にもあまりならなかった。気づけば桜が咲き、いつもならもっと嬉しいのに、と思いながら、あっという間に散ってしまったように思う。

でもその頃から、植え替えもろくにしていないバラたちが生き生きと新芽を伸ばしてきて、例年ほどではないがきちんと蕾がつき、今ではもうちゃんと咲いてくれている。

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(今年のトップバッターは、いつものデスデモーナではなく素晴らしいブルー香のブルーパフュームだった)

 

奇跡みたいだ。

というか、奇跡。

感謝しかない。

 

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いつもはわっと一斉に咲くデスデモーナも、

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房咲きで見事な風景を作るクロードモネも、

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開くたびに違う表情を見せて、愛らしいキルケも。

全部蕾は少なくなってしまったが、咲いてくれた。キルケだけは、そのあと枯れ込んで、どうにもダメっぽいけど……🥲🥲

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つるバラのように伸ばしていたソニアリキエルは短くして目線で咲いてくれるようにしたり、

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去年恐ろしくて咲かせなかった、愛するエヴリン(2号)の満を持しての開花を待ち望んだり。

やっと上がってきたバラ熱はあっという間に沸騰気味になって、昨日新しいバラを購入した。大丈夫、1個だけだから!!

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この大好きなオレンジピンクのバラ、アップルローゼズ・パウルクレーの後輩にあたるバラです。ジアレンウィックローズとローズポンパドゥールとめちゃくちゃ迷ったけど、病気の蔓延に辟易してバラ熱が下がったことを考え、病気に強いバラにしました。ロサオリのタイプ0もいつか欲しい。

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(でも、うちではロサオリが上手く育たない。ダフネ、フリュイは不調を感じて地植えにさせてもらったから大丈夫だけど、プシュケとキルケは残念だった。でもオデュッセイアはすごい元気。幸せ。愛してる)

 

最近は雨や曇りの日が多くて光合成が心配なので、活力液や液肥、土壌改良剤なんかも積極的に使っていきたいな、というところ。

こんなに手抜きをしたのに、咲いてくれたバラに、無理しない程度に報いたい。

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(愛する2代目ニューウェーブは植え替えしなくてもめちゃくちゃ蕾があってすごい。すごい)

今年は、ちゃんとバラのことを考えられる一年でありたいな。