泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

シャーベットカラー

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こんなときだから元気なお色が見たい!

の希望に、ぱっと答えてくれるのはデルバールのラパリジェンヌ。

スマホの中の写真をスクロールしていると、ああこれは大体いつ頃のやつだな、と分かるけれど、ラパリジェンヌが写っていると秋のものでも夏に撮ったのかと勘違いしてしまう。

日差しの強さ、木陰の涼しさ、冷たい緑茶が目にも涼しげで、日焼けしそうに肌がちりちりとする、あの感じがいっぺんに蘇ってくる。そのほとんどは心地いい記憶を伴っていて、本当に元気をくれるバラだ。

 

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鮮やかなオレンジと黄色のグラデーションで独特の華やかさを持つ。大輪抱え咲きで、花弁はややフリルがかかる。中香。健康的な葉が茂り、耐病性・樹勢が非常に強いが枝が過度に暴れることも無く、育てやすい。

(-デルバールJAPON 公式サイトより)

 

オレンジとレモンのシャーベット、あるいはステアの途中のカンパリオレンジのような花色のグラデーションが大好きで、それがふりふりと花芯を覆っているさまはまさにパリジェンヌのおしゃれなドレス姿みたい!

照り葉でいかにも健康そうで、実際強健らしいのだけども、私は晩夏あたりから黒星病を出してしまった。ただ、黒星が出ても黄変したり落葉したりせず、ただ剪定のときにむしるまでただそこに染みがあるだけ。本当に黒星病だったのかしら?

 

 

 

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黒星でしょ……。

 

 

 

 

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これはピンクが強く出たとき。

同じデルバールのクロードモネと一瞬色味の雰囲気が似るときがあるけど、グラデーションで花びらの数が少なくて、光の陰影がきれいに出るのはラパリジェンヌならでは。とても素敵だと思う。

 

 

 

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剪定前の写真がよくわからないのしかなかった。気合が足りない。一応、左奥の赤い枝の株。

素直な直立樹形で、わりと高くなる。150cmくらいかな?ベーサルシュートも幾本か出たのだけど、けっこうみんな細い枝です。

 

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剪定して大体30cm強に。直立樹形は切りやすくてよい。

枝が赤い染みの変な色なのはどうやら冷害というか、しもやけみたいなものらしい。こわいので早く葉が茂って見えなくなってほしいのだけど、わりと芽吹きは遅めだった。

4/14現在、展葉した5枚葉がふたつほどだ。

 

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薄めに色ののったパリジェンヌ。

説明には中香とある。好きなブロガーの方のおうちのパリジェンヌもよい香りのよう。うちのはほとんど香らない……けど、きっと今年こそは!

 

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あとひとつ、昨年私はどのバラも株の充実のために8分咲きほどでカットして室内で楽しんでいたが、このパリジェンヌは切花にするとおそろしく褪色するのが早い。花もちがよくないと言われるERは瑞々しいままなのに、1日でドライフラワーみたいになってすぐ散ってしまう。なので今年はできるだけ長く外で楽しもうと決心している。

黒星が心配で秋花をあまり咲かせなかったし大丈夫じゃない?ない??

 

 

今日は13℃/2℃の快晴で、朝はものすごく寒かった。昨日は暴風警報が出た上に8℃/-2℃まで下がって、山沿いでは雪まで降ったそうだからたまらない。午後になってだいぶ暖かい雰囲気だけども……明日も晴れて暖かいといいなあ。つぼみが早く見たいです。

つぼみ一番乗りの予想はエヴリンとジュビリーセレブレーションなんだけど、どうなるかな。わくわく!