泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

紅榴石ととりどりの赤

写真を見返していたらあんまり綺麗でびっくりした。柘榴石をざらざらと零したみたいでしょう?ロサオリエンティス・オデュッセイアです。 房咲きで枝垂れる様子はデスデモーナにも似ていて、このふたつは隣りあって咲かせているので、6月の競演は見事だった…

エヴリンと香りの話。

(エヴリン。桃と花とハチミツの贅沢な香り) 桃の香りを感じた時に思い出すのは、小さい頃の夏休み、毎年1ヶ月弱滞在していた祖父母の家のこと。お盆になるとまんまさん(仏様)にお供えする果物の盛り合わせがあって、一度上げたあとの桃は双子の従兄弟たちと…

開いていくバラの美しさと(ホラー)映画の話

霧の深い朝のバス停から職場の最寄りにつくまで爆睡して、起きてバスを降りたらめちゃくちゃに晴れていた。一瞬、本当に夢かクレヨン王国に行ってしまったんだと思った。 もちろんそんなことはなく、晴れたり曇ったりで気圧がゆらゆらするので職場でくたばっ…

バラの姫

一雨ごとに緑が深まり、背丈の高い野草に花が咲く。夏風に吹かれて散りいそぐ残花が、水たまりに浮島のように群れていた。今日はまだ雨が降っていない。これから2週間は日照不足の日々だそう。 ふと思い立って、萼がおりたばかりのシャリファアスマをカット…

ベランダの景観を考える・孤高のヴィウーローズ

2番花のデスデモーナはなぜか花びらに細かく刻みが入って、別のバラのようだ。 デルバールのソフィーロシャスとかかの有名なイブピアジェとか、あと河本さんのバラのいくつかを思い出す。いいなあ、こういうのも好きです。はつねが欲しかったんよね……。 そし…

ベーサルシュートは嬉しいものです。

多少雲は多いけれども、太陽の位置の分かる朝だった。霧が光を散乱させていて、散らばった山吹色の光が、あたりをぼうっと浮かび上がらせる。夢見心地。 夢見心地といえば、最近咲いてくれているシャリファアスマ!ずーっと憧れだったイングリッシュローズが…

キッチンの海・光のようなシャトードゥシュベルニー

当地は連日霧に沈んでいる。 今日は28℃まで上がったけれど、ここ数日は最高気温も20℃前後をうろうろしていた。夜、窓を開けたまま寝て、猫に起こされた真夜中、部屋中に潮の香りが漂っていた。肌寒くて寝起きの身体がうまく動かなくて、まるで海の中だ。時間…