泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

シャトードゥシュベルニー

ベランダにだってアーチ(?)が欲しい、の話。その2

2015年発表のER、デスデモーナ。その花姿と香りを何より愛しているけれど、コンパクトなのでアーチには向かない。 この間に続いて、「アーチに咲かせたいバラ」についての話をします。これはいつか持家になって2億坪の土地が手に入ったときに役立つかもしれ…

キッチンの海・光のようなシャトードゥシュベルニー

当地は連日霧に沈んでいる。 今日は28℃まで上がったけれど、ここ数日は最高気温も20℃前後をうろうろしていた。夜、窓を開けたまま寝て、猫に起こされた真夜中、部屋中に潮の香りが漂っていた。肌寒くて寝起きの身体がうまく動かなくて、まるで海の中だ。時間…

散る花びらの行く末を思う

夕方あたりから霧が海を渡ってきて、高い高い堤防をぬめぬめと超え、みるみるうちに街を覆ってしまった。朝にはつぼみだったレディエマが1輪、呼ばれるように咲き出している。甘い柑橘のいい匂い。 オステオスペルマムはこの寄せ植えの紫の花。次々に咲き夏…

慈しむべきは座らせる者

大好きな映画に、北欧はスウェーデンのロイ・アンダーソン監督「散歩する惑星」がある。これは日本語タイトルで、原題を邦訳すると「二階から聞こえる歌」となる。なんとなくシュールで意味がわからないでしょう。うふふ、内容もそんな感じです。 この映画は…

祭りの前夜

すっかりすなおに開くようになったクリスティアーナ。純白の中にひっそりと薄紅をかくしているのがかわいらしい。 つるバラだけれど、ドイツではあまり伸びないブッシュだそうで、ここ東北だと背丈はHTのブルーパフュームと同じくらい、1番長い枝でも今のと…

ローランの古城

この一枚に私の「好き」のほとんどが詰まっている。 ピンクのリボンを結ばれたみたいに色づく黄色のつぼみ、花芯付近の華やかなオレンジ、全体はぱっきりとしたサニーイエロー。 1週間ほどかけてレモンイエローに褪色して、はらはら散ってゆく。 非常に耐病…