泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

剪定

紅茶とバラの日々

を、今読んでいる。もう読み返すのは何度目だろう?昔の女流随筆家が大好きで、幸田文と森茉莉のエッセイは宝物のように大事にしている。 でも今日は、私のファーストローズ、レディエマハミルトンの話。きらめくオレンジがダージリンの水色みたいに鮮やかな…

柘榴がなるような

色合いで咲くのはオデュッセイア。 4月の27日につぼみを見つけて、ぐんぐん数を増やしている。まだまだ小さい。 今日は28℃/14℃。昨日は予報が25℃だったのに、どんどん上がって28℃以上になったみたい。え?てなるけど、海風の入る部屋はとても涼しくて、夏で…

シャーベットカラー

こんなときだから元気なお色が見たい! の希望に、ぱっと答えてくれるのはデルバールのラパリジェンヌ。 スマホの中の写真をスクロールしていると、ああこれは大体いつ頃のやつだな、と分かるけれど、ラパリジェンヌが写っていると秋のものでも夏に撮ったの…

好きな色のこと。

小さいこどもだったとき、何でもかんでも人を質問責めにしたことはないですか?私の周りだけかもしれないけど、小さい頃は色々な質問をしたしされていて、その中で割合高い頻度で聞かれるのが「好きな色は?」だった。 私はこの質問が苦手で、なぜなら好きな…

チェリー・カスタード・パイ

ここしばらく、春の嵐が続いている。 私の暮らす街はとにかく風が強く、まだ新しい中心市街地に植えられた沢山の街路樹も、風に吹かれてわずかに傾いて成長している。春になると桃色の花が咲く。 春になると、なんて言っているけれど、もうすぐそこだな。ポ…

春の夢のようなバラ

あまりにも美しくて もともと無い語彙を消失したバラ。 ロサオリエンティスのダフネ。 色もこう、可愛いもの好きの小学生の女の子が、進級のお祝いにお洋服買ってあげるって言われて、服屋さんでずーっと悩んだ末に手に取るワンピースのようなピンクじゃない…

ローランの古城

この一枚に私の「好き」のほとんどが詰まっている。 ピンクのリボンを結ばれたみたいに色づく黄色のつぼみ、花芯付近の華やかなオレンジ、全体はぱっきりとしたサニーイエロー。 1週間ほどかけてレモンイエローに褪色して、はらはら散ってゆく。 非常に耐病…

濃霧とフラゴナールと

ドアから一歩外へ出ると、一面霧の世界だった。 海から上がってきた濃霧は磯の香りを伴って街を飲み込んでしまって、映画「ミスト」が大好きな私は大興奮。飲み込まれたホームセンターで生き残る方法を考えながら出勤した(中学生?)。 写真はフラゴナール。 …

香りの女王・アカデミアの話

8℃/1℃。朝はやっぱり寒い。そして、あんなに離れた雲の流れが目に見えて早いということは、ただでさえ風の強い我が街は強風がやばいということ。 (コマツガーデンさんから来た、びっくりするほど元気なエヴリンの株元。と、細い細い枝のどこにこんなエネルギ…

クロードモネのこと。

雨上がりの朝は、水たまりが朝日を反射して眩しかった。大気中の汚れがみんな落ちてしまって、遠く遠くの山が青白く輪郭を持っているのまで見える。予報は晴れ、10℃/1℃。なかなかによい気分。 クロードモネは1番好きなバラのひとつ(これが1番!!と言い切る…