泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

春の夢のようなバラ

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あまりにも美しくて もともと無い語彙を消失したバラ。

ロサオリエンティスのダフネ。

 

色もこう、可愛いもの好きの小学生の女の子が、進級のお祝いにお洋服買ってあげるって言われて、服屋さんでずーっと悩んだ末に手に取るワンピースのようなピンクじゃない?

寝る時も近くのハンガーにかけて眺めたりして。友達の誕生会とか、ピアノの発表会の時にしか着なかったりして。

大人になってもうそういう色の服を買わなくなっても、ふとした時に思い出すような華やかなピンク。

(そういえば、私はピンクの服は買わないけど、小さい頃ピンクのバラのランチョンマットが宝物だった。マロンクリームというキャラクターの、すきまなくバラの描かれたもの)

 

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こういう咲き方が1番多い。波状弁咲きというらしい。可愛いなあ。

 

柔らかなサーモンがかったピンクから開花と共にクリーム色へ。乾燥した環境ではそこから淡いグリーンへと変化します。

波状弁の花形美しく、開花時は時に神々しさを感じることも…。長く美しさのピークを楽しめる、とても花もちが良い品種。

ティーをベースとした香り。

耐病性があり樹勢も強いので時折の薬剤散布でよく育ちます。切って木立として育てても良いが、伸ばしたままフェンスやオベリスク、アーチに仕立て、小型のつるバラとするのがおすすめです。

 花色の変化の特長から、精霊ダフネが月桂樹へと変わったギリシャ神話から命名しました。

(-バラの家 公式サイトより)

 

バラにハマり始めたとき、まずロサオリの品種から購入するバラを選んだ。5株ほど買ったけれど、ほかのブランドの苗に比べて、私にはちょっと分からないことが多い印象。

そんなこと言いつつ、たくさんたくさん咲いてくれて、感謝しかないのだけどもね。

 

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房咲きになって咲く。花もちがすごくて、切花にしてさしておくと、他の花が2番花になっても綺麗なまま咲いている。

開き切って蕊が見えたりしないところもお気に入り。

 

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花びらが光るように咲き始める。

ダフネというこの花で1番素敵だと思っているのが花弁の質感で、細かいピンクパールが練り込まれた琺瑯のようにツヤツヤですべすべしている。

例えばERや、ダフネと色違いのおそろいだと思っているニューウェーブも、こんな花弁はもっていない。光を透かすのでなく、花弁そのものが光るのだ。

 

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耐病性について。

春の終わりにうどん粉病が全体に出てしまって、初夏〜初秋の成育がちょっとイマイチに。ただ、2ヶ月ほど養生させたら、我が家で1番元気な株になっていた。

 

香りはティー系の中香、と記載があった気がするけれど、感じたことがない。たぶん個人的にティー系を嗅ぎ取りにくいのではないかなと思っている。パリジェンヌもそうだし……(パリジェンヌはティー系か?)

 

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樹形は、横張りに伸びて、ラティスに誘引できるくらい。写真は仮剪定と称してちょっと切ってしまった剪定前。

 

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剪定後。

木立ち仕立てにしたかったのでかなり切った。

にしても、たぶん真ん中の2本の枝は切る必要はなかったと思う。

 

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今現在、1番芽吹きが遅いのがダフネ。

あまりに枝を間引きすぎた強剪定のせいだと思っている。うーん、後悔……。

春に、こんな夢みたいに綺麗な花をまた見せてくれるかな。

 

12℃/4℃。一昨日は暴風警報が出たくらい風が強かったが、昨日は強風、今日はそこそこ、におさまった。午前中に少し雨。

昨日は18℃くらいまで気温が上がったため、一気にバラの芽吹きが始まるのでは!と今朝ワクワクしてベランダに出たのだけど、この間暴風雨だった日の翌日のほうが凄かった。

けれど植物は確実に成長していて。

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初めてのクレマチス・ウェッセルトンの、これはつぼみだとTwitterで教えて頂いた。楽しみでならない…!!

 

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大好きなブランドであり、強香種、上品なピンクの花に惹かれたソニアリキエルもこの通り。芽かきはもう少しあとかな。