ギリシャ語で"不運な" 美しいバラ
デスデモーナ/Desdemona
この上ない美しさを秘めたチャーミングなバラで、晩春から非常に長い間花を咲かせます。
愛らしいピーチがかったピンクのつぼみから、咲き初めにはほんのりピンクが混ざり、その後、美しく透き通るような白の花を咲かせます。聖杯型の花の花びらは内側に湾曲し、見た目に心地よい、光と影の相乗効果を生み出します。5cm ~ 9cm の花、花期が非常に長く、雨の時期でも形を崩さず花を咲かせる。咲き進むにつれ少しずつ開き、内側の愛らしい雄しべがちらりと見え隠れします。愛らしいオールドローズ香とアーモンドの花の香りに、キュウリとレモンピールのほのかな香りが混じります。
強健で耐病性に優れ、整ったドーム状に生長するシュラブローズです。濃厚な香りとソフトな色合いが特長のデズデモーナは、ローズボーダーはもちろん、他のシュラブや宿根草とのミックスボーダーにも最適です。
デズデモーナはシェークスピアの戯曲「オセロ」に登場する悲劇のヒロインから名付けられました。1.25 x 1m。
(デビッド・オースチン ・ロージズ公式サイトより)
なにしろ無学なので「デスデモーナ」の名前の意味も知らず、その清廉な白や咲き初めの桜色を見て、なんだか幸福を約束されたようなバラだなと思っていた。
それから、昔見た映画を思い出した(「メッセージ そして、愛が残る」という映画。副題はダサいけど大好き)。
ジャンル分けでミステリにふられていたので見たのだけど、とくに植物の映像が美しい映画で、砂漠で月下美人の開花を撮影するシーンが好きだった。
1年に1度のほんのわずかな時間、星空、白い砂漠、開き始める月下美人、息を飲むような一瞬を、サスペンスよりな内容の中でとても美しく切り取っていたと思う。
デスデモーナから受けたのもそういう印象。不穏な名前からは想像しない愛らしい姿、でも聞けばなるほど、そういうのも美しいね、と納得できるような。
整ったドーム型 と説明にあったが、我が家では暴れる。
たしかNew Rosesに「若い株は強剪定は全く不要」とDA社じきじきのお言葉があり、信じて剪定してこの写真である。今見るとあまりに野放図だ。どうしたらいいのかな?花後剪定を深めにする??
つぼみは可愛らしいピンク。
咲き始め。剥きたての白桃に、皮のところのピンクが残ってるときみたい!
1〜2日すると赤みが抜けて、純白になる。薄い花弁は本当にシルクみたいな手触り。
花もちは……切花にすると4〜5日くらい。そういえば、株のことを考えてすぐ切ってしまうから、花もちのことはどの品種もよくわかっていないかもしれない。あ、ダフネはやばいくらい長もちする。
ホームセンターの売れ残り出身の苗なので、うどん粉病はもともとあったのだけど、夏を超えたら無くなって再発もしなかった。ベーサルやサイドシュートは出ていない気がする。あまり更新しない品種なのかな?今年はどうだろう。
香りは、どこかでミルラ香、と見たのでそれで納得していたが、オールドローズ香なんだなあ。
個人的にはエマと同じくらい強く香って、エマとは違う……でもダマスクでもフルーツでもない……やっぱりミルラ香では?に感じる。
甘い甘い、いい香りです。アーモンドと言われればそうかもしれない。
たぶん3番花以降、花はかなり小さくなる。枝先についたいくつかの小ぶりな花が、風に遊ぶのを見るのは可愛らしくてとても良い。
個人的に大きくしたいバラなので(コンパクトなのは分かっているが)10号鉢に植えてある。植え替えのときの根張りも、よすぎてちょっと引いた。
なぜか集合体恐怖症が反応するので写真はなし。
健康で可愛らしく、ミルキーピンクからアイボリーに変わる薄い花弁が魅力的で、香りもいいバラ。
今年もたくさん見られるといいな。
今日は春の嵐で、最大瞬間風速は30mになるそう。12℃/7℃。暖かいね。
クレマチスのウェッセルトンを支柱に仮誘引したばかりなので少し心配……。
新芽もクレマチスも、街も人も、何事もありませんように。