泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

亡き母のためのクリスティアーナ

昨日は母の命日であった。故郷の蒸し暑い梅雨の終わりがみえる頃、今よりずっと痩せていた私が、襟元に白い花の刺繍の入った紺青のワンピースを着ていたあの日から、もう4年になる。 花の好きだった母が今の我が家のベランダを見たら喜ぶだろうか、と考えた…

深い霧の中で

今朝の房咲きレディエマハミルトン。 去年はよくて3輪程度だったのが、やっぱり今年は花つきがよくなっている。房咲きねえ、好きだねえ。やっぱりヴィウーローズよりあおいなのかなあ(独り言)。 こちらは出先を昼休みに散歩している途中で見かけたアスチルベ…

バラの香りのはなし。その3

飽きないうちにやっちまいましょう、その3。 6/19金曜日、23℃/17℃。朝は曇っていて、今にも降り出しそう、と思っていたらバケツをひっくり返したみたいなのが降ってきた。 ばらちゃん軒下に入れてない……大丈夫かな…… 前回、前々回のつづきです。 rancraw.hat…

バラの香りのはなし。その2

飽きないうちにやりましょう。 25℃/13℃の快晴(梅雨なのに……)、今日も前回の続きで香りの話です。 rancraw.hatenablog.com ⑥キルケ(ロサオリエンティス・8号鉢2年目) *香質:ダマスクにティーとフルーツ(公式より) *強さ:★☆☆☆☆ *安定性:★☆☆☆☆ ロサオリエン…

バラの香りのはなし。その1

我が家の開花、トリを飾るバラであるデルバール・フラゴナールが6/15に咲き出して、パーフェクトに美しい姿を見せてくれている。葉っぱの若草色にこの濃いピンクはとてもよく映えると思いませんか?私は大好きです!! さて、今日はバラの香りについて書こう…

散る花びらの行く末を思う

夕方あたりから霧が海を渡ってきて、高い高い堤防をぬめぬめと超え、みるみるうちに街を覆ってしまった。朝にはつぼみだったレディエマが1輪、呼ばれるように咲き出している。甘い柑橘のいい匂い。 オステオスペルマムはこの寄せ植えの紫の花。次々に咲き夏…

慈しむべきは座らせる者

大好きな映画に、北欧はスウェーデンのロイ・アンダーソン監督「散歩する惑星」がある。これは日本語タイトルで、原題を邦訳すると「二階から聞こえる歌」となる。なんとなくシュールで意味がわからないでしょう。うふふ、内容もそんな感じです。 この映画は…

はじめは白、しだいに赤と杏、やがて光のような色

はじめに咲き出したのは白に淡くピンクやゴールドが載る、デスデモーナやクリスティアーナ。 しだいに真紅のオデュッセイア、柔らかなアプリコットのエヴリンやプシュケ、ピンクのソニアリキエル。 そして今、シャトードゥシュベルニーやジュードジオブスキ…

6月6日 宴の始まり

今朝のデスデモーナとオデュッセイア。朝はよく晴れて、差し込む日差しに照らされて天国みたいに綺麗だった。 24℃/14℃と、昨日より3℃ほど低い気温の予報の今日、ベランダの向かって左側のバラはほとんど咲いてくれました。 デスデモーナ オデュッセイア プシ…

祭りの前夜

すっかりすなおに開くようになったクリスティアーナ。純白の中にひっそりと薄紅をかくしているのがかわいらしい。 つるバラだけれど、ドイツではあまり伸びないブッシュだそうで、ここ東北だと背丈はHTのブルーパフュームと同じくらい、1番長い枝でも今のと…

金の滴降る降るまわりに 5/26〜6/2のデスデモーナ

朝陽に照らされるデスデモーナ。 こんなふうに陽の照る中で降るように、木陰から光の差すように、あるいは仔猫の喉を鳴らすように、春のバラが柔らかく美しくいとおしいとはまるで知らなかった。人生を損した気分だ。 たくさん撮ったから、今日はただデスデ…