泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

ジュードジオブスキュア

ベランダにだってアーチ(?)が欲しい、の話。その2

2015年発表のER、デスデモーナ。その花姿と香りを何より愛しているけれど、コンパクトなのでアーチには向かない。 この間に続いて、「アーチに咲かせたいバラ」についての話をします。これはいつか持家になって2億坪の土地が手に入ったときに役立つかもしれ…

空想のグラスから香る・しっとりとみずの匂い

肌にぴったりと暑い空気が、ゼリーみたいな被膜になって張りついている。湯気のような淡い霞に覆われた山の稜線も、三日月に湾を囲む港の向こう、見えるはずの水平線の在りかもゆらゆらと曖昧だ。普段から着物を着ている洒落たお客さまの水色の帯が唯一、涼…

散る花びらの行く末を思う

夕方あたりから霧が海を渡ってきて、高い高い堤防をぬめぬめと超え、みるみるうちに街を覆ってしまった。朝にはつぼみだったレディエマが1輪、呼ばれるように咲き出している。甘い柑橘のいい匂い。 オステオスペルマムはこの寄せ植えの紫の花。次々に咲き夏…

イングリッシュローズのこと

好きなバラのナーセリーさんの代表の方が、 「まず朝に30分、ただじっと花を見る。気温が低いのでバラがとても綺麗に見える。邪念が消えて、なにも考えずに美しいものに引き込まれていく。それが終わったら、葉っぱに病気が出てないかとか、客観的に観察をす…