泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

イングリッシュローズのこと

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好きなバラのナーセリーさんの代表の方が、

「まず朝に30分、ただじっと花を見る。気温が低いのでバラがとても綺麗に見える。邪念が消えて、なにも考えずに美しいものに引き込まれていく。それが終わったら、葉っぱに病気が出てないかとか、客観的に観察をする」

というようなことを仰っていた。なるほど、それはとっても素敵だ、と思った。

それから休日の暑すぎず寒すぎない日は、そういう時間を作るようにしている。ぼんやりとバラを眺めている時、全くなにを考えるわけでもなく、静かできれいな時間がただ流れていく。とても贅沢な時間だ。好きな紅茶やコーヒーを持ち込んでたっぷり味わうと最高。

 

そういう時間が、今、1番重要なんだろうな。不安や焦りを少しの間でも忘れること。

 

閑話休題

 

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12月に来てくれたエヴリンとジュードが絶好調で嬉しいばかり。

 

この2つとシャリファアスマが、バラにはまってからの憧れのイングリッシュローズだった。

全て強香種として紹介されるバラで、でもシャリファとエヴリンはカタログ落ち。買えて本当に良かった。

 

個人的に、とにかく香るものが好きだ。エッセンシャルオイルやお香、ボディバターや香水、春はいちご、夏にマンゴー、秋は金木犀、冬には柚、だとか。雪が降る直前の空気は冷たく香り、夏の雨の前には土が匂い立つ。

 

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シャリファアスマも、今年の冬の大苗予約まで我慢しようと思っていたのだが、まさかの春の即納大苗で購入できた。嬉しいすぎる。

 

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こうして憧れのバラを手に入れたというのに、冬に開花苗で購入したジュビリーセレブレーションがまるでつくりもののように美しくて……イングリッシュローズ、いいですね。本当にね。

 

・鮮やかな赤から赤紫のヤングリシダス(フルーツとダマスクにグリーンの香りも混じる、複雑な調香らしい、ワクワク)

・赤とオレンジがパッと鮮やかで他にない花色のベンジャミンブリテン(フルーツ香!大好き!)

クラウンプリンセスマルガリータ。黄金の大輪、こんな美しい色があるか?(ティーとフルーツ、私はクロードモネの香りを愛しているのできっとマルガリータも偏愛しちゃうと思う)

・愛らしいピンクとくしゃっとした花びらがとても好き。手元にあるといいなあと思うストロベリーヒル(ミルラ香らしく、デスデモーナの香りが大好きなのできっと愛してしまう。はあ)

 

と、これくらい今欲しい。ヤングリシダスとベンジャミンブリテンは出会ったらすぐに買ってしまうと思う。置き場所?そんなものはない。