亡き母のためのクリスティアーナ
昨日は母の命日であった。故郷の蒸し暑い梅雨の終わりがみえる頃、今よりずっと痩せていた私が、襟元に白い花の刺繍の入った紺青のワンピースを着ていたあの日から、もう4年になる。
花の好きだった母が今の我が家のベランダを見たら喜ぶだろうか、と考えたが、整然とした景色を望むひとでもあったので、こんなに増やして、と叱られるかもしれない。そんなこと言われたってバラが欲しいんだもんね。想像してちょっと懐かしく楽しくなった。
そんな日に、ありがたくもクリスティアーナが咲いてくれた。
つぼみをつけていることなんてまるで知らずにいたので、まあまあ、と声が出てしまった。1番花の残りだとは思うけれど、最初の花よりピンクが濃くて、きっと母の好みであろうと思う。嬉しいな。ありがとう、クリスティアーナ。
そういうわけで今日はクリスティアーナの1番花の紹介、というか記録。
クリスティアーナ(独コルデス CL1.8m)
数年前くらいのバラだと思っていたからびっくり。もう17年も前のバラ??
と思ったらやっぱり2013年作出でした。
冬越しは暖かい九州の販売店だったので、だいぶ早く4/5にはつぼみを発見した。
5/31に開花。
その前に長雨に降られて虫にやられてしまったつぼみがあったこともちゃんと覚えていようね。清々しいレモンの香りのする、つやつやのつぼみだった。
長雨に降られても、クリスティアーナは病気にはならない。我が家のベランダの日当たりの良い位置はどうしても雨が当たるので、耐病性の高いことは本当にありがたい(光に透かすとちょっと陰がある気がするけれど、目に見える病変はない)。
5、6輪の房咲きで、ステムががっしりしているわけでもないのにそこまでうつむかずに咲く。斜め45°くらい。
1番好きなのは、咲き始めにピンクが強く出るのが、褪せてほのかな桜色になり、全体的に透明感のある白バラの印象になるところ。デスデモーナにちょっと似ているけれど、花弁がクリスティアーナのほうがずっと多いし、デスデモーナのアイボリーの花弁が織りなす豊かな黄金色はクリスティアーナには見られない。
左がクリスティアーナ、右がデスデモーナ。
つるバラだけれど3年くらいは成長がゆっくりで、かつ暖地なら伸びるけど……という感じらしいので、一応北東北の当地ではもしかしたら木立で育てられるのじゃないかな、と考えている。なにしろエヴリンやジュード、レディエマハミルトンなんかよりも樹高が低く、今70センチくらいだし。できれば木立で育てたい。いいね、クリスティアーナ、頼んだよ。
今年迎えたばかりのバラだけど、開き始めから褪色のようすまで、すべての段階で完璧に美しくて、おすすめのバラです。花もちもいいから切り花にもよさげだしね。本当に買って良かったです(*´◡`*)
24℃/16℃のあめあめの日。2番花が咲く頃には梅雨が明けるかなー?
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