泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

紅榴石ととりどりの赤

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写真を見返していたらあんまり綺麗でびっくりした。柘榴石をざらざらと零したみたいでしょう?ロサオリエンティス・オデュッセイアです。

房咲きで枝垂れる様子はデスデモーナにも似ていて、このふたつは隣りあって咲かせているので、6月の競演は見事だった。

ここにけっこう載せましたね。

rancraw.hatenablog.com

 

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個人的にはこの写真の様子が1番好き。

紅白の組み合わせはおめでたい印象だけれど、このバラのコラボは個人的にはもっとしっとりとしている。私の頭の中にある貧相なパレットには3パターンくらいの赤があって、オデュッセイアは1番暗い赤に紫を数滴たらした色である。

 

 

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ガーネットを夕日に透かした色、あるいはベルベット生地の襞、その影のところ。そうだな、オデュッセイアのその波状弁は、ベルベットの豊かなドレープに似ているかもしれない。シルクの質感のデスデモーナとよく調和する。

 

 

 

 

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鮮やかな緑の萼からのぞくつぼみの赤黒も大好き。

 

 

 

 

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特筆すべきはその香りだ。

うちにはロサオリエンティスの品種(中〜超強香)がオデュッセイアのほかに4つあるが、最初から安定して香るのはオデュッセイアだけだった。初めて開花したとき、濃厚なダマスク、と思って顔を近づけたら、フルーティで驚いた。熟したベリーの香りに、ダマスクがちょうどよくおさまる。

 

 

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少しづつ丁寧に枝を伸ばす様子と、意外に小さく可愛らしい花、大人びたマットな葉色と、オデュッセイアはバランスのいいバラだと思う。

 

 

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今のところ、生育不良は見られない。全然気温が上がらないのでシャリファアスマがうどん粉を発症し、そのこぼれ球を受けて新芽が少し痛んでいるくらいだ。あと他の株に比べて、少し土が乾きにくい。

中々丈夫で嬉しい限りです。

 

 

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最近は1輪ずつ丁寧に開くヴィウーローズが盛りで、そのうっとりする美形っぷりに食い入るように観察する日々だ。これぐらいの開き加減のときはオデュッセイアにも花色が似ているね。開ききるとモーヴになる、美しいバラ。

 

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やー、美形!すごいよ。開ききっても蕊をかたくなに見せない様子もよいです。気高いね。

 

 

1番花が終わっても、毎日私を楽しませてくれるバラたちがやっぱり大好きです。

早く梅雨があけないかなあ。バラたちが日差しに輝くのが、みんなが笑顔になるのが見たいです。

 

 

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