泥濘と薔薇

北東北、海辺のベランダで育つバラの記録です。

忘れられないのは

 

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今はもうないニューウェーブ

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日本が誇る育種家「寺西 菊雄」氏の作品。はっきりウェーブがかかる美しい花型と、薄紫の色彩が大変上品で、香りも素晴らしい推奨品種。枝数が増えにくいのが欠点ですが、伸長力はありますので意外に伸びます。花壇の後方に植栽するとよいでしょう。

(-姫野バラ園 解説文)

褪せた紫のアンティークな雰囲気が大好きだった。ひらひらと光を透かす薄い花弁も、すーっと心地いい香りも。

購入が6月で廃棄が9月末だったので、たった3ヶ月しかうちにいなかったバラだけれど、絶え間なく咲き続けてくれて、記憶に色濃く焼き付いて離れない。良いバラだった、本当に。

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離れた故郷の駅の景色とかを、ふとした瞬間感傷的に思い出すそのときに、そばで咲いていて欲しいバラ。

ピンクが濃い目にのる時があって、そういう時は切ってピンクでひらひらのダフネと合わせるのが好きだった。写真があったはずだけど、たぶん色々なことがショックだった時に消しちゃったんだと思う。もったいない。

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ダフネは美しい陶器みたいな厚い花弁で、ニューウェーブのとは違ったけれど、色違いのおそろいドレスを着ているようでとても可愛かった。もし両方育てておられる方がいらしたら、おすすめですと声を大にして言いたい。

 

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また育てたいなあ。