水に滲む色と花と影
あまりにも美しいクロードモネ。芸術的な絞り模様。絞りの色合いによっては苦手なものもあるのだけど、クロードモネはその鮮やかなピンクと、淡い卵色の配色が最高だと思う。
好きすぎていろんなところで使っている。Twitterとブログのアイコンとかヘッダーとか……好き💕
春は本当にたくさん咲いてくれて、天国みたいだった。2番花も8月5日から続々と咲き出して、嬉しい限り!
たぶん、アニスの甘い香質がよく香るので、私はこれを甘いミルクティーの香りだと感じている。ジュードやアカデミアみたいにあたりに漂うほどは強くないけど、本当にいい香り。
この絞りの色彩と合う優しい匂いだ。
ところで、好きな画家は、と考えると、まずルネ・マグリッドが出てくる。
それからミヒャエル・ゾーヴァ、エドワード・ホッパー。陰影のはっきりした、影が濃くて、光の明るさが際立つような絵がとても好き。
それとは別に、もちろん学校の美術で教えられたクロードモネの絵画は格別に好きだった。光の表現が実に巧みで、あの、水の中で表で多彩な光がうつろう様子、影は必ずしも「黒」ではないという価値観、夕暮れの薄闇がうったえる色彩が、むしろ感情的には明るく希望に満ちたものであるというビジョン。すごいなあ、と見ていた。
今も、絵画ではないけど、フランスの育種家さんが生み出した「クロードモネ」を、私はすごいなあ、と思いながら毎日見ている。たくさん咲いてくれて、色もロゼット咲きの花形も華やかで、影が明るい色をしたバラ。たぶん、私はあらゆる品種のなかでこのバラが1番好きだ。
ピンクが強くでたクロードモネ。このピンクだけのバラが欲しくて、同じデルバールのフラゴナールを購入した。そういえばフラゴナールも画家の名前ですね。ロココ期の画家はいいよねえ。
ふわふわになったとき。かわいい〜〜!
とげとげが葉っぱの裏まであるのでちょっと痛いけれども、伸びすぎず、花つきがよく、病気にもほんとに強くて、おすすめのバラです。
今日から3連休(私はきのうに夏休みをぶちこんだので4連休)のひとも多いだろうし、なんなら家人のように9連休のひともいるだろう。逆に今からがかきいれ時のひとも(昔はずっとそうだった)。本当ならみんなが楽しく過ごせるだろうはずだった夏。早く戻ってくることを心から祈って。
さて、私はおうちでゆっくりバラとホラー映画ををみます!!
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島国のバラ事情
先日、インスタのDavid Austine Roses公式が、『コメントしてくれたアカウントに抽選でバラ苗が当たる!』(ざっくり意訳)というのを行っていた。
もちろん本国のアカウントであるので、極東の島国北方に住む私は「羨ましすぎる」と心の中で歯ぎしりをしながら、はるか西洋の島国の人々のコメントをただ眺めていた(たまにアメリカやオーストラリア在住の方もいた。レギュレーションはわからない)。
いろんな雑誌で各国のバラの育種家さんのコメントを見るに、当たり前だけど国によって人の好みも求められるバラの資質も違う。気候や、国民が古くから培ってきた感性、土地の広さ、建築様式によっても全然変わってくるだろう。『赤いレンガの壁に輝く黄色のザピルグリムを這わせたいの、きっと素晴らしいから』という方や、『大きなパーゴラの片側が寂しいからクライミングローズが欲しいんだ、クレアオースチンがいいな』という意見もあった。コメントを読んでいるだけで、美しいイングリッシュガーデンが目に浮かぶようだった。
よくNetflixでイギリスのガーデニング番組を見るのだけど、あまりにも価値観……センシビリティ……が違うのでびっくりする。「狭い庭を広く見せるガーデニング」と銘打って大型バス3台分くらいの広さの庭が出てくるのだ。全然狭くなくない??
今までの写真はDavid Austin氏作出、英国女王の長き在位を誇る寿ぎのバラ、ジュビリーセレブレーション。まんまるのつぼみの時から開ききってダリアのようになるまで、すべての過程で整って美しく咲く、大好きなバラ。
愛らしく深みのあるピンクの大輪は、ドーム型で花びらの裏側がほのかにゴールドに輝きます。ひとつひとつの花が葉の上で 優雅に咲き誇り、大輪にはめずらしく、次から次へと花を咲かせます。丈夫で病気になりにくく、勢い旺盛なシュラブです。咲き始めの頃の香りは紛れもないレモン、そしてだんだん採れたてのレモンとラズベリーを感じさせるフルーティーな香りへと変化します。スコットランドのグラスゴーで行われた香りのコンテストで優勝、一般の人気投票でも一位に選ばれました。
エリザベス女王の即位50周年であるゴールデンジュビリーの記念に生まれたこのバラは私たちの誇りです。
(-David Austin Roses 公式サイトより引用)
日本ではかなりの人気であろうこのバラ、先述したインスタでのコメントがほとんどなかった。4000件弱のコメントで半分も目を通していないのでほんとは多かったかもしれないけど、私が見た限りでは皆無。そんなわけあるか??
混乱する頭で考えたのだけれど、公式の説明にもあるように、ジュビリーセレブレーションは英国の国民人気投票で1位に輝いたバラである。偉大な女王の、その長き治世を寿ぐバラである。
更に付け加えると、うちではオベリスクで支えているけれど、暴れもせずにコンパクトで、花付きよく、うどん粉病の株の隣にあってもうつらず、黒星には少しかかるらしいけれども今のところ発症したこともなく、シュートの発生もいい。花びらの付け根が輝くような蜂蜜色で、うっとりするグラデーションの花は内側から輝くように咲く。レモンティーの清々しい香りは一日中かいでいられる、そんなバラである。
ならもうみんな持ってるんじゃない?
うん、それなら納得がいく。いくらお庭が日本の基準(私の基準…)では信じられないくらい広くても、せっかく当たるのなら持っていない品種がいいもんね。わかるわかる。
一抹の困惑を残しつつこれで納得したい。コメントの中には「ガートルードジェキルがもう一個欲しいわ」というのも見たけど……
ガートルードジェキルはコメントの中でもやっぱりすごく人気だった。ローズ色の中ではダントツトップじゃないだろうか?プリンセスアレキサンドラケントも名前が多く上がっていた。
アプリコット〜ピーチ(白桃色)では、けっこう驚いたのだけど、ロアルドダールが人気だった。バスシーバやエブリンも名前が上がる。エブリンは本国ではカタログ落ちでないのかしら……
淡いピンクだとオリビアローズオースチンとクイーンオブスウェーデンが人気。カタログ落ちだからかもしれないけれど、シャリファアスマやヘリテージはほとんど名前がなかった。こういうところも日本とはちょっと違う気がする。
もちろん人気投票ではないので、厳密にいえばイギリス人の好きなバラは〜という結果ではないけれども、あちらのER事情というのが多少なりともわかるので、興味がある方はインスタのDA公式アカウントを見てみるときっと楽しいと思います。
ジュビリーセレブレーションのことを褒め称えようと思っていたのだけど、すっかり違う記事になっちゃったな。
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青空がとてもよく似合うので
塀の向こうに飛び出しているレディエマハミルトンの2本のベーサルシュートを、ちょっとこれはもうどうしようもないなと思って毎日眺めている。遠目だけどたぶんつぼみがついている。ホウキ状になっていないから、レディエマは別にピンチしなくてもいい品種なのかもしれない(期待)。
レディエマは去年も今年もベーサルシュートの発生がとても良い。バラは3年目からだと読んだことがあるけれど、やっぱり去年より頼もしいです。
最近、香りに関する研究の報告や空間デザインに活用する事例を見ている。ホテルやカーショールーム、ジム、介護施設で有効に使用され、概ね好意的に受け入れられているみたい。現場の声を読むのはとても興味深い。
地元の企業で働いていたとき、現場ではアロマディフューザーが焚かれていた。柑橘系のフルーティないい香りで、その頃ストレスで息がめちゃくちゃに浅くなっていた私は、ディフューザーの近くに書類とノートPC持っていって仕事をしていた。息を知らないうちに止めていて、呼吸しようとすると自然と大きなため息のようになってしまうのが、香りの近くに行くと少しおさまった。同僚とほどよく距離を置けてため息を聞かれないのもいい。
レディエマはその時に焚かれていた、私の助けとなっていたアロマディフューザーの香りに似ている。来た人に、心から快適に過ごしてほしいという思いで調合された香りに。
光を浴びるレディエマ。
この輝くオレンジの花容に、マンダリンのような甘い柑橘と、まだちょっと固い紫のブドウが混じった素晴らしい香りを備えている、奇跡みたいなバラです。
今日、残り一つのつぼみを残して全てカットしたデスデモーナ(白)と、ふわふわに開いたシャトードゥシュベルニー(黄色)、1番花より少し花弁が減ったような、でも相変わらずきれいなオデュッセイア(赤)と一緒に水盆へ。幸せなバラの泉!
去年は新苗のORから感染したうどん粉がちょっと出ていたけれど、今年は近くのシャリファアスマがわりとひどいのにレディエマは発症していない。今年は全然気温が上がらないので多少覚悟はしていたが、嬉しい誤算だ。夏、暑すぎるとエマは成長が止まるので、せめて葉っぱは健康であって欲しいからね。
コンパクトで、病気にも強く、シュートがよく出て安心して育てられ、いい香りのする花がたくさん咲く。これ以上ないくらい完璧なバラ。
今年の春はたくさん咲いてくれて嬉しかった。
秋にも期待です!🌹✨
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紅榴石ととりどりの赤
写真を見返していたらあんまり綺麗でびっくりした。柘榴石をざらざらと零したみたいでしょう?ロサオリエンティス・オデュッセイアです。
房咲きで枝垂れる様子はデスデモーナにも似ていて、このふたつは隣りあって咲かせているので、6月の競演は見事だった。
ここにけっこう載せましたね。
個人的にはこの写真の様子が1番好き。
紅白の組み合わせはおめでたい印象だけれど、このバラのコラボは個人的にはもっとしっとりとしている。私の頭の中にある貧相なパレットには3パターンくらいの赤があって、オデュッセイアは1番暗い赤に紫を数滴たらした色である。
ガーネットを夕日に透かした色、あるいはベルベット生地の襞、その影のところ。そうだな、オデュッセイアのその波状弁は、ベルベットの豊かなドレープに似ているかもしれない。シルクの質感のデスデモーナとよく調和する。
鮮やかな緑の萼からのぞくつぼみの赤黒も大好き。
特筆すべきはその香りだ。
うちにはロサオリエンティスの品種(中〜超強香)がオデュッセイアのほかに4つあるが、最初から安定して香るのはオデュッセイアだけだった。初めて開花したとき、濃厚なダマスク、と思って顔を近づけたら、フルーティで驚いた。熟したベリーの香りに、ダマスクがちょうどよくおさまる。
少しづつ丁寧に枝を伸ばす様子と、意外に小さく可愛らしい花、大人びたマットな葉色と、オデュッセイアはバランスのいいバラだと思う。
今のところ、生育不良は見られない。全然気温が上がらないのでシャリファアスマがうどん粉を発症し、そのこぼれ球を受けて新芽が少し痛んでいるくらいだ。あと他の株に比べて、少し土が乾きにくい。
中々丈夫で嬉しい限りです。
最近は1輪ずつ丁寧に開くヴィウーローズが盛りで、そのうっとりする美形っぷりに食い入るように観察する日々だ。これぐらいの開き加減のときはオデュッセイアにも花色が似ているね。開ききるとモーヴになる、美しいバラ。
やー、美形!すごいよ。開ききっても蕊をかたくなに見せない様子もよいです。気高いね。
1番花が終わっても、毎日私を楽しませてくれるバラたちがやっぱり大好きです。
早く梅雨があけないかなあ。バラたちが日差しに輝くのが、みんなが笑顔になるのが見たいです。
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エヴリンと香りの話。
(エヴリン。桃と花とハチミツの贅沢な香り)
桃の香りを感じた時に思い出すのは、小さい頃の夏休み、毎年1ヶ月弱滞在していた祖父母の家のこと。お盆になるとまんまさん(仏様)にお供えする果物の盛り合わせがあって、一度上げたあとの桃は双子の従兄弟たちと分け合って大事に大事に食べた。
皮を剥くと産毛で手がかぶれるので、従兄弟にやってもらう。でも皮を剥いたその時の香りが大好きで、顔をめいっぱい近づけていた。従兄弟の手から滴る果汁、一つ丸ごと渡されて、シンクの上でみんなでかぶりついた記憶の、きらきらとした幸せを思い出す。
幸福というのはあまりにも豊かで、いくらしがみついて離さなくてもなくなったりしない。プルースト効果と呼ばれる、香りからの記憶の想起は、私にとって大事な生きる術である。
(たわわに実るよう)
Twitterで香りに関するアンケート(投票?)をこの間行ったら、とてもたくさんの方にご協力を頂けて感無量だった。
ダマスクとフルーツとティーとミルラ、どれが1番好みなのかや、バラを育てている方の、「このバラの香りが好き」を教えて頂いた。ダマスクと一言で言っても、バラの品種でその香りの質は全く異なることは私もこれまでの経験から学んでいる。パパメイアンめちゃくちゃかぎたい。
ご協力頂きました方々、本当にどうもありがとうございました!
エブリン -Evelyn-
アプリコット色の花はオレンジがのるときと桃色がのる時があり気候や肥料量により花色に幅があります。大輪の花のイメージにぴったりの芳醇なフルーツ香があります。(略)
(-コマツガーデンローズコレクション2019-2020 より引用)
このコマツガーデンさんの説明のとおり、花色の幅が私にとってたいへんな魅力だ。
エヴリンは昨年冬にコマツガーデンさんのオンラインショップで予約、今年の春に初開花である。とてもとても元気な苗で、春先のベーサルシュートは見事だった。
1番花までは本当に順調で、たくさん咲いてグレープフルーツをトップに、ピーチの濃厚なミドル、ラストに蜂蜜のうっとりする香水のような熟成された香りも楽しませてくれた。カタログ落ちした今でも人気なのはうなずける。
問題は1番花のあと。
今2番花が盛りなのはデスデモーナで、あとのバラもだいたいがつぼみをつけてくれている。が、エヴリンだけは花後剪定のところから新しい芽が出てこない。ベーサルシュートもサイドシュートもない。完全に沈黙している。
6月の終わりに鉢増しをしたから、もしかしたらそれが原因かもしれないけれど……葉っぱが黄変するでもなく、ハダニがいるわけでもないので、様子を見るしかないのはやきもきする。有機肥料をあげて、この間は液肥もあげてみた。功を奏すといいけれど。
樹高は今80cmくらい。花が咲いた時は1mちょっとだった。2m近くになるバラだと聞いているので、秋の伸長がすごいのかな?できればオベリスクに留めたいなあと思っている。
秋の花はぽつぽつと咲く程度らしいけれど、今は本当にただ枝が伸びて欲しい……それだけでいい……。
房咲きで一輪いちりんが大きいバラです。
真ん中にグリーンアイがあって、平たく咲く。咲きはじめの可憐な様子も、開ききって優雅な花容もぜんぶ好き!
2番花が見たい、と贅沢は言わない。
肥料や水やりを見直すから、早く元気に伸びてほしい、そんなバラです。
23℃/20℃と雨らしい気温の、4連休の3日目。
ああ休みがあと2ヶ月くらい続けばいいのに……_ノ乙(、ン、)_
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開いていくバラの美しさと(ホラー)映画の話
霧の深い朝のバス停から職場の最寄りにつくまで爆睡して、起きてバスを降りたらめちゃくちゃに晴れていた。一瞬、本当に夢かクレヨン王国に行ってしまったんだと思った。
もちろんそんなことはなく、晴れたり曇ったりで気圧がゆらゆらするので職場でくたばっていました。はー。
前回載せたシャリファアスマと同じく、早めにカットして株を育てたいヴィウーローズ。部屋の中で開いていく様子を楽しむことができた。
ヴィウーのつぼみは赤黒で、少し開くとこんな真紅だ。
次の日。シャリファのように花びらが薄くなくて、雨に打たれてもあまり痛まない強いバラなので、ゆっくりゆっくり開く。少し明るい色味になる。
中心のぐるぐるを見ていると、魅きこまれて戻れなくなるから気をつけないといけない。
そして今日。
内側にかけて、紫のアイシャドウを指で撫でつけたみたいにモーヴがかってきた。そうそうこれこれ、これが好きなんですよ!
これからもう少し日が経つと花びらのふち以外にモーヴが広がって、水彩に滲むようで本当に美しくなる。花もちがいいのでそういう変化を長く楽しめて、とても良い子のバラだと思います。
最近は、1番花をこんなにたわわに咲かせてくれたエヴリンの、2番花になる花枝がまったく生えてこなくてそわそわしながら有機肥料をあげたり、
逆に1番花は控えめだったジュードさんがぐんぐん新芽を伸ばし、つぼみも結構つけてくれていたり……
しなやかで柔らかい、甘い色の花びらがきれいなソニアリキエルをラティスに誘引したいのに、新芽がぐんぐん伸びてなかなか鉢増しをできなかったりしている。
もうスリットから根っこが出てるので早くしたいのだけど、新芽が折れても悲しいしねえ。2番花が終わって、9月にはきっと!
さて。
先日迎えた誕生日が土曜日だったので、一日中ホラー映画を見ていた。今月初めからどうもずっと不調で、調子が悪いときはどうしてかホラー映画を無性に摂取したくなる。写真は朝靄に沈む我が家のベランダからの景色なんですけど、ものすごく癒されるのです。
せっかくだからと、家人が牛タンを食べに行く?と聞いてくれたり、十和田の現代美術館に行きたかったりしたが、今の状況では難しいね(なにしろ第1号は無理なので)、ということで、映画日和である。
でもね、絶対牛タン食べに行ったりバラ園行ったり現代美術館で現実を見失ったりはしたい!!
バラのお話はおしまい。ここからはホラー映画の記録……いやあんまりネタバレせずに好き放題言うコーナーになります!!
1:「Us」
言わずと知れた「ゲットアウト」の監督の映画。見るのを大事にとっておいて良かった……しみじみと好きでした。社会派ホラーはいいよねえ。
ゲットアウトでは劇伴もすごく好きだった。ホラーは不快な音をわざと大きくきりきりいわせて恐怖を煽る風潮が今でもあるけど、もうそろそろやめてもよくない?と思っている(でもインシディアス系はそのままであって欲しい。音の使い方が抜群なので)。環境音だけのホラーかサスペンスがあった気がするな……「ハロウィン」とかもよかったよなあ。
声の意外さとウサギがすごい好きです。あとラストシーン!
2:Home-呪われた家
イントロのムービーでは良い感じの雰囲気だったのが、本編が始まったら周辺減光も下手っぴだしとにかく安いカメラだな!とわかってしまって、まずホラー展開になる前に笑ってしまった。そしてただの原っぱの背景がクロマキー合成でめちゃくちゃびっくりした。そんなことある?面倒くさがらずに原っぱで撮影をしなさい!!そのへんのでいいから!!!
伏線に見える色々な要素があったんだけど、ほとんど意味がなく終わってそれも面白かった。私はホラーにオモシロ要素を入れることが気が狂うくらいイヤだし、怖いシーンで笑う人とは絶対に一緒にホラーを見たくないけど、ちょっとこれに関してはオモシロを感じてしまった。おすすめはしないです。
3:残酷で異常
Amazon primeビデオにはたまーにはちゃめちゃダサダサフォントと日本語になってない説明の映画が落ちているけど、そういうのに興味深い映画があるというのを最近学んだ。これもその一つ。もう一つは「何か」という映画。
残酷で異常とかいう情報がありそうで全くないタイトルのこの映画、監督の世界観作りがとても好きでした。これはホラーというよりサスペンス系で、ちょっとだけ感動もするので見やすいかもしれない。身に覚えのない妻殺しの罪を負った男がいつの間にか辿り着いた場所で起こる、怖いお話です。
4:エクトプラズム-怨霊の棲む家
タイトル、90年代か???って感じで最高にいいですよね。ポルターガイストとかラップ現象とかエクソシストとか、ぜひ軽率に使っていって欲しい。
内容はすごーくわかりやすくて、ほどほどに怖くてほどほどにびっくりして、ほどほどに良かった。エクトプラズムにもっとフォーカスしてほしかったけど……そういえばあんまりないな、そういう映画。
5:リグレッション
イーサン・ホークとエマ・ワトソンが出てくるということは、地物のいい素材を使って腕のいいシェフが作るレストランのコースみたいなホラーが出てくる、ということを信じてもいい。私はかなりB級ホラーが好きだけど、たまにはこういうのを見るのもいいんだ。しかしこれはホラーではないですね。でも面白いのでおすすめ。
私は終始エマ・ワトソンはもっといい演技ができるぞ!!!とブンブンしていた。ハリーポッターの俳優だと、やっぱりダニエルが1番演技上手ですね。スイスアーミーマンは最高だぞ。
あと2本くらい見たんだけどいい加減長いのでまた今度。
はあ、ホラー映画は癒しだよう。
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バラの姫
一雨ごとに緑が深まり、背丈の高い野草に花が咲く。夏風に吹かれて散りいそぐ残花が、水たまりに浮島のように群れていた。今日はまだ雨が降っていない。これから2週間は日照不足の日々だそう。
ふと思い立って、萼がおりたばかりのシャリファアスマをカットして開く様子を観察してみた。初日はこのくらい。光の当たり方でなにか神秘的に思える。
次の日。舞う人の衣装がひらめくようだ。
そして満開!
やっぱり、シャリファアスマはその名の通り、お姫さまらしく気品がある。購入できてよかったと心から思った。
こちらは相変わらず花びらに細かな切れこみの入った美しいデスデモーナ。
綺麗な覆輪がみえる。こういうバラ、あったらほんとに欲しいのだけど……ダメ元で挿し木?と思ったけれど、どの枝にもこの花が咲くのであんまり期待はできなさそうだ。
甘いミルラの香りももちろん健在。1番花と同じく、しばらく楽しませてくれそうです。
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